夢飯(むーはん)@西新橋

 

西荻窪の夢飯を訪れたのは、もう10年以上前のこと。蒸し鶏を使ったチキンライスは、20年くらい前からマレーシアやタイで食べ慣れていたけど、いわゆる海南鶏飯を食べたのは、ここがたぶんはじめて。そもそも、都内で最初に海南鶏飯を出した店じゃないでしょうか、夢飯って。

 

西荻窪方面は滅多に行かないので、西新橋店ができたときはうれしくてうれしくて。でも、新橋駅からけっこう距離があります。海南鶏飯のライスは、0と5のつく日だけジャスミンライスになるので、どうせならその日に!と思って夏場に新橋駅から汗だくで歩いたのに、やっと到着したらジャスミンライス狙いの大行列ができていて断念、なんてこともありました。

 

海南鶏飯は小680円、中780円、大880円。パクチーの追加トッピングは、皿の表面がパクチー畑になったような迫力です。カウンター席しかないため、横並びで座っている中の誰かがそのパクチー畑を注文すると、知らない方々はそれを見てビックリします。

 

「ねーねーアレみなさいよアレ」「あんなすごい匂いの葉っぱをあの人ったらどっさり食べるのよ」ってな視線を浴びるのがイヤなので、ぼくはいまだにパクチー追加したことありません。この弱虫め(2008年4月記)。

 

☆追記

久しぶりに訪れた夢飯は、お昼を過ぎていたせいか珍しく空いていて、ゆっくり海南鶏飯を楽しめました。何年か続いたブームも、ようやく落ち着いたのかな。しめしめ(2012年3月記)。

 

 

 

 

海南鶏飯@水道橋

水道橋の海南鶏飯は、白山通りに面した吉野屋の2階。昔、バイトしてたイタメシ屋の向かいです。そのイタメシ屋はとっくにつぶれてます。オーナーが大嫌いだったので、ザマーミロですが。

 

そのころ通っていた台湾料理店のはじめた店が、こちら。だからといって、担仔麺シメ的な小皿屋台料理中心でちょっとだけ海南鶏飯、なんてメニューじゃありません。本格的なシンガポール料理店です。

 

海南鶏飯(950円)は、ジャスミンライスがおかわり自由(週末は有料)。以前、アジア系の男子留学生がライスを4杯、スープを3杯くらいおかわりして、最後に店のおばさんに「ほんとにありがとおおおおお!」「いいのよおおおおお!」ってな感動的握手をして帰っていく光景を目撃したことがあります。今もスープのおかわりできるのかな。

 

はじめて行ったころ(2005年12月ごろ)は上の写真みたいなタコ糸グルグル焼き豚風というかロールケーキ風のカタチがインパクトあって、かなり食べ応えもあったんですが、今ではグルグルボリューミー系から脱却。おいしいジャスミンライスを腹一杯食べれる魅力は変わらないだけに、チキンのインパクトが薄れてしまったのが残念です。

 

そういえば、ずっと気になってるナゾあり。メニューには「蒸した鶏肉」とありますが、これって「茹でた鶏肉」の間違いじゃないのかな?(2008年10月記)

 

 

 

新東記(シントンキー)@恵比寿

2006年訪問。今はわかりませんが、その当時シンガポールの方が経営しているシンガポール料理店はここだけという話でした。

 

それならば本場の海南鶏飯が食べれるはず!と意気込んで食べに行ったんですが、3種類のソース(チリ、しょうが、ブラック)が付いた海南鶏飯は、感動も失望もなく、まあ値段相応においしかったです。

 

値段相応……そう、このときはいろんな料理を食べてみたんですが、ボリュームの割に値段高め、という印象でした。アジアの料理って、現地価格を知ってる人間としては、そこまでして食べたくないかな、と。

 

でも大変人気のある店なので、ぼくの感覚の方がマイノリティってことなんでしょうね、きっと(2006年1月記)。

 

 

 

Makan Makan(マカンマカン)@大和

 

とびきりうまい海南鶏飯を食べるなら夢飯、 カオマンガイならpuiと思っていましたが、このマカンマカンの海南鶏飯は、かなりキテます。

 

チキンスープで炊いたジャスミンライスが素晴らしいし、 茹で鶏もジューシーで、しっかり旨味が封じ込められていて。ソースはもちろん3種類、ガーリック入りスイートチリとしょうが&レモン(たぶん)、そしてダークソイ……うーん、シンプルながらカンペキな風味です。

 

同じ皿にキャベツと豆腐の炒め物などの小菜が盛られている上に、薄味上品チキンスープ、 ピーナッツ香るポテサラ入りサラダ、コーヒー(またはジャスミンティー)まで付いているところもストライク。これで1260円は、安すぎでしょ。厨房から料理を運んでくるスマイリーなシェフは、シンガポールのお方に違いありません。

 

やはりとりめし好きなかみさんは「今まで食べた海南鶏飯で一番おいしい!」とジャッジ。おいらもつられてそう言ってしまいそうになったけど…… あえてもう一度、夢飯を食べてから決めようと思います(2009年5月記)

 

 

 

トラベラーズカフェ 朔(さく)@石垣島

 

北緯24度。トラベラーズカフェ朔の海南鶏飯は、もしかしたら日本最南端のハイナンジーファンかもしれませんぞ。ご主人のブログを読むと、バックパッカーとしてマレー半島を旅したときに海南鶏飯ばかり食べていたようなので、きっとその思い出の味を再現しているんでしょう。おそらくタイ米をチキンスープで炊いています。3種のソースまでいっしょに盛れてしまう海南鶏飯皿(ホントか?)、思わず欲しくなってしまいました。

 

ところで、沖縄でタイ米といえば泡盛の原料ですが、一般の人もふつうの米みたいに気軽に米屋などで入手できるんですかね。そうだったら、次に八重山を旅する際には、タイ米をお土産に持ち帰ろうかなあ、なんて、ふと(2008年7月記)